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ITCコラム

第5回 ITが秘める無限の可能性、さあ始めようIT利活用

株式会社スペース 代表取締役
協同組合アイ・ウェア 専務理事
ITコーディネータ 辻 好 博
 パソコンなどのコンピューター、携帯電話、デジタルカメラ、テレビゲーム、カラープリンター、通信回線・・・などいわゆる情報通信機器の技術進歩には目を見張るものがあります。価格もどんどん安くなり、一般家庭への普及が進むなど、情報技術(IT)がより身近なものになりました。
 人類と情報技術との付き合いは始まったばかりです。私たちにかつてないほどの大きな恩恵と無限の可能性を与えてくれていますが、プライバシーやセキュリティの問題など多くの課題を抱えているのも事実です。無限の可能性と大きな課題をもったこの道具に、戸惑いを感じる方々もいらっしゃるでしょう。むしろ、それが当然のように思えます。情報技術は単なる社会現象や流行ではなく、情報化社会という新しい社会変革をも引き起こした時代の流れです。課題を克服しながら上手に付き合っていくことが必要です。
 情報技術を経営にどう生かすか、戸惑いを感じている企業の皆様も多いのではないでしょうか。"IT"は単なる道具ですから、有効活用してこそ価値が生まれます。"IT"と聞くだけで拒否反応を起こす方々もいらっしゃいますが、"IT"で解決できることもたくさんあるのです。一方で、"IT"を活用すればすべてが解決すると考える方々もいらっしゃいますが、"IT"は道具(無限の可能性を秘めた道具ですが)ですから、"IT"がすべてを解決してくれるわけではありません。たとえば、電卓が世に出たときは、電卓がすべてを解決してくれるなど思う人はいなかったはずです(裏返せばそんな錯覚を起こすほど"IT"は大きな可能性をもった道具なのでしょう)。積極的に"IT"をビジネスモデルの中に組み込んで成功している企業もあります。大企業においては、経営と"IT"がもはや切り離せないものとなり、企業の将来を決める重要な要素となっています。大手の経営コンサルタントが、クライアント企業のIT導入に関して、ITベンダーを凌ぐほどの大きな影響力をもつようになったことは、そのひとつの表れではないかと思います。
 情報技術との付き合いは始まったばかりです。どのように"IT"を活用したらよいか戸惑いを感じるのが当たり前です。難しく考える必要はありません。始めの一歩を踏み出しましょう。パソコンがなければパソコンの装備を、社内ネットワークが敷かれていなければ社内ネットワークの敷設を、インターネットに接続されていなければインターネットへの接続を行えばよいのです。
 情報技術の活用を既に始めている企業にとっては、なかなか難しい時代になりました。給与も経理も販売管理もシステム化しているので、もうすることがない、あるいはこれ以上何をしていいのかわからないというわけです。ネットワーク技術の進歩により、私たちは(少し大げさに言えば)大きな"能力"を獲得したといえます。インターネットや携帯電話や電子メールや携帯メール・・・。これらにより、私たちは新しいコミュニケーション手段を獲得したといえます。郵便、電報、電話、Faxといったコミュニケーション手段の流れの延長線上にある大きな獲得です。この新しいコミュニケーション手段が、ひとつのヒントになるのではないでしょうか。つまり、キーワードは"繋がる"ことです。ホームページで顧客と直接"繋がる"、受発注システムで取引先と直接"繋がる"、グループウェアで社員と直接"繋がる"といった具合です。情報を挟んで企業を取り巻く様々な人々と直接"繋がる"ことで、顧客の囲い込みを行って売上を伸ばす、取引先とのやりとりを合理化して無駄を省く、社員の考えや行動を把握して無駄を省きモチベーションを向上する、そんな取り組みができないか考えてみると、何かしらのヒントになるかもしれません。
 私たちITに携わる人間も、まずITありきの発想を捨て、社会に役立つかたちで"IT"を提供する発想に切り替えねばなりません。ものづくりは重要ですが、道具は使われてなんぼのものですから。
 
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